2009年03月27日
2009.3.26

散歩道、やわらかな地面の一角がある。
桜と桜の大木の間、踏み込むと
ふわっと浅い雪に足を下ろした感じがする。
茂りすぎることはないが、
クローバーと芝と、それなりの草も自生する。
その一角を、いつもなんとなく気にして歩いた。


夏、そこは、数多の穴だらけになった。
セミ達が旅立ったのだ。
この一角に、どれだけのセミ達が
うずくまっているのだろう。
セミが地中に、五年くらいいるとして、
あの数多の穴で推測すると、
この大地は、セミ達のマンション風なのだ。
長い間、地中で生きるセミの幼虫を、
幼い頃から、孤高の幼虫と、
自分の生きた年月を数えては敬服してきた。
セミの一生を思うと、胸が苦しくなった。
だけど、ここは、なんとなく様子が違いそう。
地中深く、セミ達は寄り添って眠り、
第一期、第二期と、
共に静かに成虫へと変化して、
ある夜明け、
時のきたものたちは、
一斉に天を掘り当てる。
そういうの、いい。
(余談ですが、
わたしはわりとセミとぶつかります。
夏は平均、日に二回。
どちらに非があるのか、
第三者に尋ねてみたことはないけれど、
ぶつかると、セミ達は必ず、
ジーブツブツ
と文句を言いながら立ち去ります。
皆さんは、どうですか?)

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- at 23:36
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