2010年01月23日

2010.1.21

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大切にしていた、ケータイの飾りを落としてしまった。


いつもの河原を歩いていたから、
来た道を、戻ればすぐ見つかるに決まっている。


だから、なくした時はそんなに気にはしなかった。


北風に押されながら、来た道を戻った。

ゆっくり、ゆっくり、目を凝らした。

…家に着いた。

飾りは落ちてはいなかった。


私には、それが不思議でならなかった。

寒くて冷たくて痛い午後、
誰ともすれ違うはずがなかった。

河原は私たちしかいなかった。

それなのに。

飾りは、もう見つかることはないだろう。


それは幼い娘から、初めての手作りのビーズつなぎ。

さわやかな色と、優しい夕日の色をつないだ、
ロマンティックなビーズの飾り。

どうしても、なくすわけにはいかなかった。

ああ、せめて!

カムチャツカに還るユリカモメさんが、
故郷の友人に持ち帰って、

あの清らかなビーズで、
暗い冬に終わりを告げてくれればいい!

碧丹、なくして、ごめんね。

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